夢のような話ですが本当の話です。
先日のスタジオでの事です。 この日は某雑誌の花のイメージ撮影で、どちらかと言うと作家タイプのカメラマンさんでした。 クライアントもカメラマンのオリジナリティを求めている感じで、ライティングもそれまでに見た事の無いセットで、撮影中もかなり興味津々で私もお手伝いをしていました。 で、撮影も半ばに差し掛かるとそのカメラマンさんは私にこう言いました。 「関口くん。4×5のカメラがあるんだけど欲しい??」 固まりました、私。 びっくりってもんじゃない、ありえない、信じられないの一点。 でも聞き返しても「いいよ。あげるから暇なときにうちにとりにおいで」と。 と言う訳で早速翌日、手ぶらじゃ何だと思ってお茶菓子を持ってカメラマンさんの家に。 すると、玄関にホースマンがあり、仕事中だったらしく、挨拶もさらりとして「良い作品撮って。」と言って、私にそのホースマンを託したのでありました。 こんな事ってあるんですね。こう言うプレゼントのされ方は人生初。 そのスタジオが全くの初対面で、特別会話も盛り上がったわけではなかったのですが・・・。 しかもかなり使い込んであると聞いてたのですが、丁寧に使われていたのだろうか、かなり状態は良いです。 いや〜、未だに信じられない。 我が家に4×5があるんですよ!! 私の中で写真家とは暗室ワークが出来る事と大判カメラを使いこなせる事が絶対条件で、自分もその知識技術を習得しなければならないと言う思いがあり、普段から中古屋で大判をチェックしてたところです。 そしてこんな事件が起きた。 このカメラマンさんは私の中で特別な存在になりました。 大切に使わせて頂きます。お返しがケーキなんかで申し訳ないです。 本当にありがとうございます、と言う気持ち。 早急にレンズを購入し、大判ライフに突入します。いぇーい。
by fumishiko
| 2006-09-29 23:00
|
カメラマン関口史彦のブログです。
| ||||||
ファン申請 |
||